【Turn Up The Sunなど】OASISの隠れた名曲4選

さて、今回で第4弾となりましたOASIS隠れた名曲シリーズ。シングルA面以外でも強い曲が多いバンドなので、もはや隠れてない名曲も多いのですが。。

で、これまでハッキリさせてなかったのですが、隠れた名曲の定義としましては、シングル曲ではない(B面も含む)ものとしたいと思います。

まぁそれでもね、隠れきってない曲をピックアップしていくことにはなると思いますが。。

で、今回は以下の4曲をご紹介。

・Turn Up The Sun
・Boy With The Blues
・Cast No Shadow
・She’s Electric

アンディ・ベルが作曲した「Turn Up The Sun」

存在は知られながらも未発表曲として長年眠り続けていた「Boy With The Blues」。そして名盤『(What’s The Story Morning Glory)?』から「Cast No Shadow」「She’s Electric」の2曲。

このような内容でお届けします。

Turn Up The Sun

アンディ・ベルの作曲で、アルバム『Don’t Believe The Truth』のオープニングを飾ったナンバー。ノエル以外のメンバーが作った曲をアルバムの最初に持ってくるのは後にも先にもこの時限りです。

アルバムリリースに伴うワールドツアーでもこの曲が1曲目に演奏されました。

 
ショウ
僕もこのツアーの来日公演は行ったよ。

中でも、ワールドツアーの模様を収録したドキュメンタリーDVD『Load Don’t Slow Me Down』に収められた2005年のエティハド・スタジアム(シティ・オブ・マンチェスター)での映像は有名で、「Turn Up The Sun」の演奏が始まり間もなくして、熱狂し過ぎたファンが観客席前の柵を破壊するという事態に。曲は中断され仕切り直し

さすが、地元マンチェスターの加熱っぷりはハンパないですね。

曲調

メロディの起伏もかなり少なく、派手さもなければ、いわゆるOASISっぽいシンガロングな曲でもありません。ですが、それが逆に新鮮に聴こえます。

曲中もシンセが引っ張っていくような展開で、ギターロックという感じではありませんが、不思議とクセになる曲で、この曲が好きというファンも結構います。

ギャラガー兄弟もお気に入りの曲で、特にノエルは早い段階でアルバムに収録しようと決めていたそうです。

アンディ・ベル、アコースティックで披露

2020年10月には、アンディ自身が弾き語りで演奏する動画が公開されました。

OASISとはまた違った、かなり渋い味を出してますね。

Boy With The Blues

『Don’t Believe The Truth』の時期に作られていた曲ですが、アルバムには収録されず。その後、2006年の初頭、その年の夏、などにもリリースの噂が出ましたが、いずれもリリースされることはありませんでした。

さらに、2006年11月にリリースされたベスト・アルバム『Stop The Clocks』当時同じく未発表の曲「Stop The Clocks」と共に収録される話もありましたが、ここでも最終的には未収録に。

紆余曲折を経て2008年『Dig Out Your Soul』スーパーデラックスBOXにてようやく収録されました。また米国ドラマNCIS ネイビー犯罪捜査班』のサントラにも収録されています。

曲調

ピアノのイントロが印象的な(リアムが得意とする?)ジョン・レノン風の物悲しい曲です。個人的には『Dig Out Your Soul』本編に収録されてもよかったのでは?と思う位イイ仕上がりですけどね。

 個人的に、「Born On A Different Cloud」「I’m Outta Time」「Boy With The Blues」は、オアシス時代の「リアム、マイナー調3部作」としてオススメします。

 
アシスタント
やっぱ、『Dig Out Your Soul』の展開には合うと思うんやけどな〜。。

Cast No Shadow

ノエルいわく、曲のモデルになったのはPink Floyd(ピンク・フロイド)の「Wish You Were Here/あなたがここにいてほしい」とのこと。

『(What’s The Story)Morning Glory?』に収録され、当時ボロボロだったThe Verve(ザ・ヴァーブ)のリチャード・アシュクロフトに捧げられた曲としても有名。(ネブワースでもリアムがMCで”ウィガンの男”と言ってましたね)

アルバムには「Cast No Shadow is dedicated to the genius of Richard Ashcroft」と記されています。

その甲斐あってか?1997年、The Verveは「Bittersweet Symphony/ビター・スゥイート・シンフォニー」などを収録した『Urban Hymns/アーバン・ヒムス』をメガヒットさせます(『Be Here Now』を抑え込み14週連続1位)。

曲調

アコースティックサウンドという事もあってか、アラン・ホワイトきめ細やかなドラムの動きがよく分かります。「Wonderwall」にも似たプレイです。

シンプルなメロデイーラインに動きのあるドラム。こういうスタイルがアランの加入により可能になりましたね。

そして、リアムの切なくも力強いボーカルは言うまでもなく素晴らしいのですが、それを優しく包み込むようなノエルのコーラスワークもまた素晴らしいです。

リアムはアコースティックで

リアムは2019年8月にハル・シティ・ホールにて『MTV Unplugged』の収録を行います。セットリストには「Cast No Shadow」が入っており、 そのパフォーマンスは翌年の6月にライブアルバムとしてもリリースされました。

また、2020年1月に配信でリリースした『Acoustic Sessions/アコースティック・セッションズ』にも収録されています。

ノエルはサントラで

2005年10月にFIFA公認のサッカー映画GOAL!サウンドトラックがリリースされ、そこにOASISは3曲を提供。そのうちの1曲が「Cast No Shadow」(UNKLE Beachhead Mix)で、ここではノエルがボーカルを取っています。

ちなみに他の2曲は「Who Put The Weight Of The World On My Shoulders」「Morning Glory」(D Sardy Mix)で、それぞれココでしか聴けないので、案外このサントラはオススメです。

She’s Electric

『(What’s The Story)Morning Glory?』のドキュメンタリー動画で語るノエルによれば、『Definitely Maybe』の頃にすでに存在していた曲らしいですが、そこでは「Digsy’s Dinner」の収録を優先したそうです。また60年代を感じさせる曲調歌詞リアムの高音、それぞれが最高と語っています。

ライブで演奏されることは少なかったですが、2002年、一部の来日公演ではノエルのボーカルで披露しています。

曲調

OASISの中でもかなりビートルズっぽさを感じさせる曲。ウキウキするようなピアノと、程よく鳴るギターが大変心地イイ曲です。

「Cast No Shadow」と同様、リアムのボーカルをフォローするように絡んでいくノエルの歌声も聴きどころですね。また、リズミカルに韻を踏んでいく歌詞もこの曲のノリに一役買っています。

曲の最後は、Beatlesの「With A Little My Friends」を彷彿させるコーラスワークで締めくくられます。

結婚式で使うの?

当ブログのアクセスデータを見ると、時々「She’s Electric  結婚式」という検索ワードでヒットしていることがあります。結婚式で使おうと考えてる人が多いんでしょうかね?

ちなみに、結婚式では「Whatever」「Stand By Me」を流す人も多いみたいですね。

 
ショウ
「Cast No Shadow」「She’s Electric」が収録された2ndアルバムの記事もヨロシクです。

あとがき

とういうことで、4曲を紹介しました。

アンディ、リアム、ノエル、それぞれの曲にどんな違いを感じましたか?

そういったところを比較しながら聴くのも面白いかもしれませんね。