今回は、OASISを(オアシス)代表する曲であり、OASIS最大のヒットシングルである「Wonderwall」(ワンダーウォール)を取り上げたいと思います。
約140万枚のセールスを記録し、それと同時に数多くのカバーを生み出した「Wonderwall」。
その魅力に迫ってみましょう。
さらに、ギャラガー兄弟の愛するマンチェスター・シティがリーグ優勝時に熱唱したエピソードや、人気女優の橋本環奈さんがテレビ番組で紹介した話も!
OASISで最も売れたシングル
ノエルの咳払いから始まるこの曲は、メガヒット・アルバム『(what’s The Story)Morning Glory?』(➡関連記事)からのシングルカットで、95年の10/30にリリースされた。
チャートアクションは全英で2位、米国ビルボードでは最高8位(96年3月)と大ヒットした。
意外に全英での首位は逃しているが、累計140万枚以上の売上(2020年時点)を記録し、結果的にOASISで最も売れたシングルとなっている。
元々は「Wishing Stone」というタイトルで、ノエルの最初の妻であるメグ・マシューズに向けて作られたと言われていたが、離婚したせいか今ではこの説はなかったことになっている(少なくともノエルは)。
というかノエル自身はそもそもそういう曲ではないと否定し、なんだかよく分からない。
また、OASISが敬愛するBeatlesのジョージ・ハリスンが1968年に発表したアルバム『Wonderwall Music』からタイトルを拝借したともされる。
余談だが、ジョージには「Be here Now」という曲も存在する。
ノエルはこの曲でベースも弾いているが、リアムはこれに関して「そんなのはOASISではない」と不満だったらしい。
【曲調】シンプルなメロディーと手数の多いドラム
曲調としてはこれまでのシングルのようなギターロックではなく、ストリングスも織り交ぜたアコースティックを基調とするサウンドになっている。
中でも、ボーンヘッドが弾くメロトロンがイイ味を出している。
このシンプルなイントロをギターで練習したファンは数知れず。(その際は2フレットにカポしてね)
ギターソロなどもなく、よりリアムの歌声が強調され、美しくも力強いOASISを代表する1曲となった。
楽器面ではやはりアラン・ホワイトのドラムが素晴らしく、手数の多い複雑なフレーズをいとも滑らかに叩いている。
シンプルに流れるメロディーとは対称的に動き回るプレイが面白い。
前任のトニー・マッキャロルでは到底叩けないドラムだろう。
B面収録曲
B面曲は英国盤と日本盤は共通、米国盤は収録曲がやや異なる。
英国盤・日本盤
・Round Are Way
・The Swamp Song
・The Masterplan
米国盤
・Round Are Way
・Talk Tonight
・Rockin’ Chair
・I Am The Walrus(Live)
この中でも「The Masterplan」は超名曲で、ノエル自身も度々インタビューで絶賛。また、ライブでもかなり頻繁に演奏されている。
「Round Are Way」もイイ曲だが、B面集『The Masterplan』にも未収録のため、このシングルのB面で聴くしかなかったが、『Morning Glory』の25周年DXエディションが登場した事によりアルバムで聴くのも可能となった。
その他の収録曲は『The Masterplan』を購入すれば全てGETできる。
ミュージックビデオは最優秀ビデオ賞を獲得
モノクロの映像が印象的なミュージックビデオは1996年のブリットアワードで最優秀ブリティッシュ・ビデオ賞を受賞。
この賞でプレゼンターとしてOASISにトロフィーを渡したのはマイケル・ハッチェンス(INXSのボーカリストで97年に自殺)。
これに対しノエルは「終わった奴がこれからの奴に渡すもんじゃない」と発言。。
あと、このビデオにベースのギグジーは参加していない。
体調不良によりバンドを一時的に脱退していたためだ。
スコット・マクロードが代役で出演、後の米国ツアーも参加するがホームシックにより離脱している。
Spotifyでの10億回再生
「Wonderwall」の人気はOASIS解散後も根強く、2020年10月『Morning Glory』から25周年にあたるこの年に、Spotifyにおいて90年代の楽曲で初の累計10億回再生を突破した。
同時期に公式アカウントから募集され作られた、ファンによるリップシンクMVも公開されている。
ギャラガー兄弟は好きじゃない?
この曲に関してのギャラガー兄弟のコメントは何故かネガティブなものが多く、「この曲を好きというヤツらはLive Foreverの素晴らしさが分かっていない」「Cigarettes&Alcoholの方がイイ曲だ」などとノエルは語り、リアムも「歌ってみるまでは乗り気じゃなかった」との事。
2人とも「Live Forever」が大好きで「Wonderwall」が嫌いとう点では意見が一致してるが、再結成に関してはまた話が別なようだ。
ノエルのボーカルでレコーディング?
『(What’s The Story)Morning Glory?』の制作時、「Wonderwall」はノエルボーカルによってレコーディングされてた可能性もあった。
ご存知のように、度々ステージを降りるクセがあるリアム。
その後ステージを引き継いで歌うのはノエル。
ノエルはその際に客を大きく沸かせるための曲が何か1つ必要だと考え、「Don’t Look Back In Anger」と「Wonderwall」のいずれかを自分用にすることを思いついた。
そしてリアムにその2曲のどちらを歌いたいかを選択させ、リアムは「Wonderwall」を歌った。
弟は両方歌いたかったそうだが、兄はそこを譲らなかった。
ただ、ノエルも当時はボーカリストとしてはまだ未熟で、どちらもメインで歌うべきではなかったと振り返ってもいる。
でも「Don’t Look Back In Anger」があれだけOASISの代表曲になった事を思えば結果オーライだろう。
OASIS解散後のWonderwall
OASIS解散後、リアムとノエルそれぞれ「Wonderwall」をライブで取り上げる事は多い。
絶対嫌いじゃないだろと思ってしまうのだが。。
Beady Eye
2012年のロンドンオリンピック閉会式にて披露された。
ノエルはこの演奏を「とても素敵なコピーバンド」とコメント。
Liam Gallagher
2018年英国ラジオ局のRadio Xでのアコースティックパフォーマンス。
ヒゲだらけだが調子は良さそうだ。
ノエルと違いオリジナル通に忠実な歌唱。
Noel Gallagher
2015年のパフォーマンス映像。
やはりオリジナルよりメロデイーを崩し気味に歌うライアン・アダムス風を取り入れている。
ちなみにノエルによると、自分は好きなように歌いたいのに対し、観客がCD通りに歌ってメロディーがズレて混ざり合って気持ち悪いからもうやらない、だそうです。(2021年現在)
前半まとめ
世界中でヒットし、最優秀ビデオ賞も受賞、さらにSpotifyでも10億回再生され、もはやOASISの名刺代わりの曲ですね。
ノエルの作曲、リアムのボーカルは当然素晴らしいとして、個人的にはアランのドラムが非常にイイ味を出してると思います。
当事者達の曲に対する評価が高くないにしても、それでもきっと演奏され続けていくんじゃないかな。
何故なら、ファンはこの曲をずっと強く求めますよ。
では、このあとは橋本環奈さんについてなどのオマケになりまーす。
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オマケいろいろ
マンチェスター・シティとアニキの熱唱、そして女優の橋本環奈さんも聴いてます!
ノエルとマンチェスター・シティ
18−19シーズン、マンチェスター・シティがリーグ優勝を決めた後のロッカールームにノエルがやって来ました。
「Wonderwall」が流れる中、選手1人1人と抱擁 笑、そして全員で熱唱! 笑
終始ニンマリのノエルが最高に面白い!
🎶 ワンダーウォール feat. メンディ 🎶
— Manchester City (@ManCityJP) March 2, 2020
🎸@NoelGallagher❎@benmendy23🦈
🔵 #ManCity #CarabaoCuppic.twitter.com/YZAI1e5hAh
さらに20−21シーズンのリーグ優勝時にも面白い光景が。
やはりロッカールームに訪れていたノエルをバンジャマン・メンディが誘い出し「Wonderwall」を熱唱 笑
もはや昭和の宴会状態で大フィーバーです。
橋本環奈がZIP !で紹介
「マンガ♪読むならブックライブ〜♪」のCMが超絶キュートな橋本環奈さん。
そんな環奈さんが4/23放送の「ZIP!」にて、OASISを紹介しました。
さすがに人気女優の影響力は大で、その日「OASIS」がTwitterトレンド入りする事態に!
そして、好きな曲に「Wonderwall」をセレクトし、「セクシーな歌い方」「クセになるサウンド」などのポイントを挙げOASIS愛を語っていました。
ちなみに晩酌のお供として聴いてるそうです笑
はい、以上です。
ありがとうございました!