【初OASIS&感動の大合唱】『Heathen Chemistry』ツアーとサマーソニック2005

未だの再結成を望む声が耐えないバンド、OASIS。特にここ日本でもCM(➡関連記事「Whatever」)やTV、映画のタイアップで使われる事も多かったので、根強い人気を誇っています。

2009年の解散までに僕は通算6度のライブ体験をしました。

今回は初めて観たOASISのライブと、2度目に観たサマーソニックでの事を書いてみます。

最初のOASIS

最初に行ったライブは2002年10月2日、『Heathen Chemistry』ツアーの大阪城ホール公演で、友人と2人で行った。

座席はスタンド席の中央で、正直距離は遠かった。特にスクリーンが設置されてた訳でもなかったのでメンバーの表情などは分からない。

それにしても印象的だったのはリアムで、首から白いタオルをぶら下げてまるで作業現場のオッサンのような出で立ち。ノエルはやけに短髪だった。

自分が抱いてたロックスターのイメージとは違い派手な演出や照明などはなく、普段着のままでありのままの音をかき鳴らす、そういったシンプルなロックンロールを味わう事が出来た。

途中あったノエルのアコースティックはライアン・アダムス風にアレンジされた「Wonderwall」。静寂の中、ギター1本での旋律がオーディエンスを魅了する。

あとこの公演は、リアムが福岡で退場した次の公演だったので、何らかの緊張感があったとは思う(当時僕はそれを知りませんでしたが)が、特に問題なくスムーズに進んだ。

最後は火花が散るような「My Generation」が炸裂し、アウトロではテープで流れた「ChampagnSupernova」で余韻に浸りながら会場を後した。

外は少し涼しくなり始めた頃で夏から秋に変わっていく時期、初のOASISをじっくり思い出しながら帰路に着いた。

サマソニ、これは歴史だ

(出典:クリエイティブマン)

それから3年が経った夏、2005年のサマーソニックにOASISはやって来た。この時のメインステージのラインナップは素晴らしくASIAN KUNG-FU GENERATION⇒Kasabian⇒Weezer⇒OASISの流れは非の打ち所がなかった。

「Don’t Belive The Truth」リリース直後の来日なので主にそこからの曲が中心のセットリストになっていた。

今度は割りと前方で観れて、「Fuckin’ in the Bushes」が流れる中堂々と歩いてくるノエルは特に印象に残っている。単独公演とはまた違った、フェス特有の盛り上がりを体感した。

そして暑苦しいながらも、ただOASISが好きとういう人達との一体感に心地よさを感じたのだ。

(出典:クリエイティブマン)

そして、このライブのクライマックスは言うまでもなく「Don’t Look Back In Anger」。今となってはこの曲のサビはオーディエンスが大合唱するものとして、もはやOASISファンの常識ではあるが、当時はまだ英国以外ではノエルは全て自分で歌っていた。

当然この日もそうだろうと予想してたが、最初のサビが来る頃には何とノエルはマイクスタンドから離れた位置にいた。当然その場で僕達がすべき事は一つしかない。誰もが声を張り上げる事だけにありったけのエネルギーをぶつけた。

それは、感動という言葉だけでは表せない程の素晴らしい光景になったのだ。

そして、ノエルと日本のファンの心の距離が縮まった瞬間ではないないだろうか。

ノエルはネブワースで「これは歴史だ!!」と声高らかに興奮したが、僕にとってはこの夜、この瞬間がまさにそれだった。

セットリスト

Turn Up The Sun
Lyla
Bring It On Down
Morning Glory
Cigarettes & Alcohol
The Impotance Of Being Idele
A Bell Will Ring
Live Forever
The Meaning Of Soul
Mucky Fingers
Champagne Supernova
Rock’n’Roll Star
Wonderwall
Don’t Look Back In Anger
My Generation

あとがき

ひとまず今日はここまでにします。こうやって色々な事を振り返りながら書いてると、当時自分の目に焼き付いた物事が、遠くから帰ってくるような懐かし気持ちになります。まぁ、こいうのも悪くないもんですね。

それではまた!

『Heathen Chemistry』/ノエル以外のメンバーも曲作りをするようになった作品。「Songbird」、「Little By Little」などライブ定番の人気曲も収録。

『Don’t Believe Truth』/唯一のノエル作曲&リアム歌となったロックアンセム「Lyla」はライブでも大盛り上がりする1曲。兄弟デュエットの「Let There Be Love」も素晴らしい仕上がりになっている。