【フジロック2009】OASIS最後の日本公演を振り返る

今回はOASIS(オアシス)最後の日本公演、FUJI ROCK(フジロック)2009のライブレポートです。

7/24は凄まじい豪雨で、ほぼ1日中それに打たれるというかなりハードな体験でした。

しかし、結果的には日本でのラストライブとなり、その場に居れたことを幸運に思います。

それではどうぞ!

大雨の苗場

ポール・ウェラーが最後の力を振り絞って「Town Called Malice」を熱演し、雨の苗場を盛り上げる。 満足げなオーディエンスはいよいよ登場するOasisに胸が高なる。
僕はノエル側の3列目にいたが、この時点でかなりギュウギュウ詰め。
そして、相変わらず激しい雨。
ステージではセット・チェンジが行われてるが、スムーズに進んでるような、そうでもないような…。
次々と登場する見覚えのある機材に少しづつテンションが上がる。
レインコートも帽子も被っていたが、かなりの雨量のため動かない限りは寒い。


そして、時刻は9時半になってこようかという位にステージの照明が少し落ちる。 スクリーンには「Next」と「Oasis」の文字が繰り返し交互に出ていた。
この時ステージ脇には、メンバーの姿がうっすら見えていたように思う。
少しすると、ステージ照明が完全に落ち、いつも通り「Fuckin’ In The Bushes」が流れ出す。

OASIS、フジロックへ8年振りの帰還


ついにメンバー達がゆっくりと歩いて登場する。 革ジャン姿のノエルは無愛想な表情で定位置に着く。
ステージ中央のリアムは早速タンバリンを口に加え、グッとのけ反りオーディエンスを見渡していた。
Oasisにとって8年ぶりのフジロック、僕にとって初のフジロックが止まない雨の中スタートした。



しかし「Rock’n’Roll Star」が鳴り出せば、もう雨なんて関係ない。
オーディエンスはジャンプ、ジャンプで大合唱!
この時少し後を振り返ったが、後ろの方までビッシリと人で埋めつくされていた。
この雨でこの盛り上り、フジロックの素晴らしい瞬間を体感した。
2曲目「Lyla」、アホでもわかる単純明快なメロディーを皆が声を張り上げ歌う。
ここで少し生中継されたみたいだがリアムは結構歌詞を間違えていた。。


「The Shock Of The Lightning」、「Cigarettes&Alcohol」と続いた後は久々の「Roll With It」!
ただ本来ノエルがハーモニーを入れる部分で、ノエルは歌わない代わりにギターで味付けしていた。
サビではいつも通り歌っていたが。


そして、この日最初のアニキのボーカル曲「Waiting For The Rapture」の破壊力は苗場でも健在。
さすがノエル、天候に左右されず安定感のある歌声だ。 それはいつも通り「The Master Plan」でも存分に発揮された。


リアムが戻ってきて始まったのは「Songbird」。
ライヴ・バージョンのアレンジだ。
絶妙のハーモニーを織り交ぜるノエルの声が堪らない。


雨は降り続き、それとリンクするように流れだしたのが「Slid Away」。
このシチュエーションに見事にハマる。
リアムが一通り歌った後のノエル・パートが雨のおかげで切なさを増していた。


雨なんて吹きとばそうぜ!と言わんばかりに「Morning Glory」が炸裂。
ここではオーディエンスからもかなりのエネルギーが放たれていたと思う。
次は非常に珍しい「My Big Mouth」。
今や『Be Here Now』からはほとんどやらないだけに、貴重な体験ができた。
個人的にはこの日の上位に入るカッコよさだった。

雨上がりの”Don’t Look Back In Anger”


そして再びノエルがリードをとり、待ちに待った「Half The World Away」。
雨に打たれる僕らを慰めてくれるようなノエルの歌声に、ひたすら感動した。
苗場に来て良かった、生きてて良かった、と心から思える瞬間だった。


次のジョン・レノン風「I’m Outta Time」では哀愁を帯びたリアムの歌声を堪能。
こちらも雨とマッチする雰囲気で胸を打たれた。


続々と名曲は続く。「Wonderwall」、「Supersonic」はやはりオーディエンスの反応が良かった。
そして、これを待ってた人も多かっただろう。
Oasisファン永遠のアンセム「Live Forever」!
3月の来日公演では演ってなかったが、やはりこの曲は格別だ。
ギターソロ明けで、何故かリアムは歌っていなかった。
歌詞が飛ぶというより、マイクの位置にいなかったような笑


そして、そして、最も大合唱になる名曲「Don’t Look Back In Anger」だ。
やはり苗場でもそれは変わらない。
日本各地から集まったOasisファンによる大合唱は格別!
1つになった大きな歌声が苗場の山に響き渡った。


そんな素晴らしいライヴも終わりに近づき、「Champagne Supernova」が演奏される。
この時点で僕は、かなり体力が消耗してることに気付いた。少し朦朧としながらステージを眺めていた。


遂に最後の曲が演奏される。 ビートルズのカバー「I Am The Walrus」。
この時ノエルが弾いてたギターは珍しくギブソンのSGだった。
とうとう曲が終わり、メンバーはそれぞれオーディエンスを称える拍手をしてくれた。

僕らもそれに答えるように手を叩き、名前を叫び、それぞれの形で感謝の気持ちを表現した。
素晴らしすぎる一時間半。
たったそれだけの時間だが、僕にとってもそこに居た多くのファンにとっても忘れられないライブになったはずだ。

セットリスト

1.Fuckin’ In The Bushes
2.Rock ‘n’ Roll Star
3.Lyla
4.The Shock Of The Lightning
5.Roll With It
6.Waiting For The Rapture
7.Cigarettes & Alcohol
8.The Masterplan
9.Songbird
10.Slide Away
11.Morning Glory
12.My Big Mouth
13.Half The World Away
14.Wonderwall
15.Supersonic
16.Live Forever
17.Don’t Look Back In Anger
18.Champagne Supernova
19.I Am The Walrus

あとがき

天候が悪かったせいもあり、体はボロボロになりましたね。
だけど気持ちは心底満たされました。
この気持ちを大事に抱えながら、また雨の帰り道をゆっくり歩きました。
メチャクチャ人が多かったので、会場を出てバス乗り場まで約2時間かかったんですけどね。。笑
まぁ仕方ないですね。

そしてこの翌月、ノエルがバンドから脱退しました。
信じられないような事態でしたが、フジロックの感動も虚しくOASISは終わってしまいました。

いずれにせよ、この日の体験が素晴らしかったことは間違いなく、スペシャルな体験を与えてくれたOASISには感謝しています。

後日、2010年に都内で上映会、2017年に全国上映が行われましたね。

オススメ品

僕は苗場まではバスツアーで行ったんですが、その時に車内ではこのDVDはが流れていました。

97年〜2007年の映像がまとめられていて大変見応えがありました。

2001年のOASISや、台風直撃97年のレッチリなど見どころ満載の5時間となってます。

 
ショウ
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