【ドープなベースライン】「Black Star Dancing」で魅せたノエル渾身のディスコロック

先日6/14は『Black Star Dancing EP』のリリース記念日でした(2019年6月14日リリース)。

当時はノエルがこのレトロなディスコロックを放ってきたのにやや驚きましたが笑

しかし、ノエル自身もお気に入りの1曲で、ソロ10周年のベスト盤にも収録されおります。

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ショウ
ノエル曰くこの曲は、デヴィッド・ボウイ、INXS,U2、Queen、さらにはZZ Topの影響が融合されてるんやて。

リリース背景

2017年に3rdアルバム『Who Built the Moon?』を放ち、アルバムリリース後のシングルカット3枚も経て、2019年5月2日に音源、5月7日にミュージック・ビデオを公開。

そして6月14に「Rattling Rose」と「Sail On」、さらにタイトル曲のVer違い2曲を加え『Black Star Dancing EP』としてリリース(プロデュースはノエル本人)。

形態は12インチのアナログ盤とデジタル配信。

B面収録曲は相変わらずの良曲揃いです。

聴いて損はナシ、というか聴かなきゃ損しまくりです。

曲調

4つ打ちビートのノエル流ダンスナンバー。

とは言ってもサウンドは最新式のものではなく、70年代ディスコ風のレトロ&ファンキーに仕上げてるのがノエルらしい所。

アナログサウンド好きには結構ハマるかと。

各楽器のプレイも非常にシンプルで、余計なものは加えずノリに重きを置いてる感じです。

この曲のトレードマークとも言えるシンプルだけど印象的なベースライン。

とても中毒性がありノエル自身も大変気に入ってるようです。

ちなみにデヴィッド・ボウイの「Fashion」のベースラインからインスピレーションを受けているそうです。

まんまですね笑

あとこの曲のライブでボウイはデーモン・アルバーンと共演してます。

結構2人の声相性良くないですか?

ノエルのボーカルもさることながら、女性コーラス隊もかなりイイ味出してるのがこの曲の醍醐味です。

ライブではノエルバンドのサポートボーカル、オードリー・グバギディ(通称YSEE)さんをガッツリ横に従えてのパフォーマンス。

堂々としたパフォーマンスは流石です。

あとこの位置で歌わせる所にノエルからの愛と信頼を感じますね。

ミュージックビデオ

MVの方も曲と同様70年代テイスト全開。

コンセプトは、バンドが1974年のワーキングメンズクラブで演奏しているように見せることです。

 
ショウ
「ワーキング・メンズ・クラブ(Working Men’s Club)」とは、主に英国の労働者階級が集う、社交・娯楽のための会員制クラブのことで、19世紀中頃に設立あれ始め特にイングランド北部で発展したんやて。

このMVのアイデアを実現するため、1970年代のグラナダTV(英国北西部の地域テレビ局)の「Wheel Tappers and Shunters Social Club」という番組の映像とバンドの映像を組み合わせる計画が立てられます。

仕上がったMVは見事に70年代にタイムスリップしてますね。

なぜか観客席に睨みを利かすノエルですが笑

その他エピソード

この曲の制作作業はアビーロード・スタジオ(ゲートハウス・スタジオ)で作曲とレコーディングが行われました。

その頃ナイル・ロジャースも同スタジオで作業していて、ノエルとやり取りしています。

ナイルは「Black Star Dancing」を聴くなり大変気に入ったようで、「ドープだ!」と絶賛しスタジオ内で踊り回ってたらしいです笑

B面収録曲

Rattling Rose

おしゃれなベースラインに乗せてノエルがセクシーに(?)歌うナンバー。

Black Star Dancing に比べると歌モノ感はありますが、これもノリやすい曲ですね。

YSEEさんの誕生日を祝福し、「Rattlin Rose」を演奏するライブもありました。

Sail On

今作の中で最もメロディーラインが印象に残る曲。

シンプルな展開がらもノエルの優しい声が心地よく耳に残ります。

とはいえ、この曲もゆるやかにに踊れる曲調です。

やはり、この時期ノエルだからこそこういうアレンジになるんでしょうかね。

Black Star Dancing (12″ Mix)

アナログ盤B面によくある12インチ・ミックス。

ただ曲の長さはオリジナル4分21秒に対し、こちらも4分39秒とそれほど変わりないです。

Black Star Dancing” (The Reflex Revision)

最後はノエルからも天才と称され、ロンドンで活躍するフランス人リミキサーThe Reflex (Nicolas Laugier)が手掛けたリミックス。

どうですかね、かなりカッコよくないでしょうか?

ノエルから信頼されてるだけあって他にも「Blue Moon Rising」や「Council Skies」でもリミックスを手がけてます。

あとがき

デヴィッド・ボウイの「Fashion」を起点に、ベースラインから曲を組み立てた「Black Star Dancing」。

Oasis時代とはまた違う作曲アプローチがソロ期のノエルにはあります。

この後「This Is The Place」、「Blue Moon Rising」へとEPのリリースが繋がっていきます。

いずれもリズム面が強調されたイカした曲なので要チェック!

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